発疹と猛烈なかゆみ…GWはチャドクガの毛虫に気をつけろ

公開日: 更新日:

 毎年ゴールデンウイークの前後から、ドクガによる皮膚炎が増えてくる。子供の頃、経験した人も少なくないはずだ。赤い発疹が何十となく現れ、猛烈なかゆみに襲われる、あれだ。長浜バイオ大学(医療情報学)の永田宏教授に聞いた。

 日本に生息するドクガ類は50種類以上といわれているが、健康被害をもたらすのは主にドクガとチャドクガの2種類。ほかにモンシロドクガも皮膚炎を起こすが、被害は少ないようだ。また他の大半の種はドクガの仲間でありながら、実は毒を持っていない。

「皮膚炎の原因は、幼虫(毛虫)の背中にびっしりと生えている毒針毛です。長さ0・1~0・2ミリ、直径0・01ミリ以下の微細なパイプ状のもので、中には、かゆみをもたらすヒスタミンと、痛みを引き起こすタンパク質成分などが詰まっています」

 ドクガの毛虫は数百万本、チャドクガの毛虫は数十万本の毒針毛を持っている。どちらも非常に抜けやすく、毛虫がいる木の枝を揺すっただけでも抜けて周囲に拡散し、皮膚に付けば、毒成分によって強いかゆみと痛みが生じる。しかも患部をかくと毒針毛が肌の奥まで押し込まれてしまい、その機械的な刺激も加わってますます痛がゆくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ