「コロナ感染対策」の勘違いを改めて見直す 変異株も続々出現

公開日: 更新日:

 新型コロナワクチンの接種が進んでいるが、2回接種を終えたとしても安心できるわけではない。現在のワクチンは「発症」を防ぐ効果は高いといわれるが、感染そのものを防ぐかどうかはまだ確定していない。接種後に感染したケースは多く報告されているし、ワクチンが効きにくいといわれる変異株も出現している。接種後もまだまだ感染対策を続ける必要があるということだが、いまや当たり前になっている対策が勘違いされているケースも少なくないという。長久堂野村病院(広島県広島市)の診療支援部薬剤科科長で、感染制御認定薬剤師の荒川隆之氏に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 感染制御認定薬剤師とは、日本病院薬剤師会から「感染制御に関する専門知識と技術を有する」と認定された薬剤師である。その資格を持つ荒川氏がまず疑問に思っているのがアルコール消毒だという。

 コロナ禍での生活では、店舗や施設に入る前に入り口に設置してあるアルコール消毒液をプッシュして手指に擦り込む行為が当たり前になっている。新型コロナウイルスは、アルコールによって膜を破壊して無毒化できるタイプなので効果があるのは間違いないが、正しく実践しないと意味がない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ