コロナ禍での自殺者増であらためて考える がん患者の心の問題
やはり、まずは担当する医師が患者の心をしっかり支えてほしいと思います。医師の一言一言は患者の心に響きます。医師が診察していて「これは」と感じることがあったら、早めに精神科や心療内科の医師と相談することです。
医師からがんと告げられた時、「がん=死」をイメージする方はたくさんおられます。コロナ禍のこんなタイミングでがんと診断されたら、それはそれは大変です。しかし、多くのがんは治るのです。たとえ進んだがんだとしても簡単には死なないのです。
この春に発表された国立がん研究センターの報告では、がん患者の10年生存率は全体で59.4%だそうです。女性の乳がんでステージ1の場合、5年後の生存率は100%、10年後は99.1%。一方、ステージ3になると生存率は5年後に80.6%、10年後には68.3%。全身転移したステージ4の場合は5年後34.4%、10年後16.0%です。
電話で話した友人の奥さんは、幸い針生検ではがん細胞は見られず、1年に1回検査へ通うことになりました。奥さんはもちろん、友人、私もみんなでホッとしました。