脳<上>「ポジティブ・シンキング」で脳神経細胞への悪玉ストレスを減らす
「そうした場合は、自らの力で善玉ストレスに変えることができます。大切なのは気持ちの持ちよう=気構えで、『ポジティブ・シンキング』です。仕事でも『ノルマを達成するぞ』『大きな契約を取るぞ』と前向きに頑張っている人は、善玉ストレスが優位になります。逆に『ノルマが達成できなかったらどうしよう』『契約が取れなかったら上司が怖い』などと、ネガティブなことばかりを考えていたら、悪玉ストレスが優位になります。たとえうまくいかなくても『ピンチはチャンス』と切り替え、再び前を向けば善玉ストレスが増えます」
また、スポーツ、読書、ゲーム、プラモデル作り、日曜大工など、ひとつのことに集中して没頭することは悪玉ストレスを減らすことにつながる。
実際にこの状態で脳波測定器を用いて脳波を観察すると、神経細胞が最適な状態に現れる「Fmシータ波」と呼ばれる脳波が確認できる。
この波が多く出ている時は記憶が入りやすく、よいアイデアなどが浮かびやすかったりするという。
次回は、脳の血流を増やす「OK指体操」のやり方を紹介する。