脳<上>萎縮を遅らせる7つの習慣とワーキングメモリー訓練法

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 どんな健康な人でも「脳の老化」は避けることができない。60歳を過ぎると、1年間に0・5%、容量にして5・4ミリリットルくらいずつ、脳が小さくなっていくことが科学的にも確認されている。この「脳の萎縮」は具体的にいうと、脳を構成している神経細胞が減っていくことで起こる。

 では、なぜ年を取ると脳が萎縮するのか。大脳研究の第一人者で京都大学名誉教授の久保田競氏(医学博士)が言う。

「その仕組みはまだよく分かっていません。はっきりしているのは、誰の脳にも萎縮による、このような変化が起こるということだけです。脳の萎縮が進むと、認知症やアルツハイマー病になります。あるデータでは、70歳以上の3人に1人、90歳以上の3人に2人がそのような状態になります。しかし、同年代でも残りの人は認知症やアルツハイマー病になることなく、元気に生活しています。その人たちに共通するのは脳の萎縮の程度が極めて軽いことです」

 最近は脳の研究が進み、脳の萎縮を遅らせるにはどうすればいいかが、かなりわかってきているという。その「脳を鍛える」ための行動、生活習慣のポイントを列挙すると、次のようなことだ。

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