コロナ禍は一段落したが…「隠れ疲労」を見逃してはいけない
■「飽きる」と「面倒くさい」に注意
隠れ疲労による深刻な事態を招かないようにするために重要なのが、疲労を自覚することだ。サインは2つある。
「まずは『飽きる』ことがあれば要注意。飽きたと感じるのは仕事などで使い続けている特定の脳の神経細胞を休ませてほしいというシグナルで、無視して作業を続けていると、特定の神経回路がどんどん疲弊していきます。また、『習慣が面倒に感じる』のも疲労のサインです。普段は歩いている距離なのに、歩きたくないと感じてタクシーに乗ってしまったり、いつもは楽しんでいる友人や交際相手とのお誘いを面倒くさく感じてしまう場合、隠れ疲労が表面化している可能性が高いといえます」
隠れ疲労のサインを自覚したら、すぐに対処したい。
「蓄積した疲労を回復させるために何より重要なのが『睡眠』です。寝る90分前にはスマホを見ないようにして、朝には起床したら光を浴び、朝食をしっかり食べる。これらを意識するだけでも、寝つきが良くなり睡眠の質が高まります。そのうえで、仕事は詰め込まず休めるときは休んで適度に“手を抜く”ことをおすすめします。また、会食も週に1回程度にしておくなど、自律神経が適応するまでは無理はしないことです」
いきなりフル回転は禁物だ。