新型コロナウイルスは感染者激減 このまま「インフルエンザ化」するのか?
まずは致死率が明らかに違う。季節性インフルエンザの場合、厚労省の統計では2018~19年で約1200万人が感染し、約3500人が「直接死」している。致死率は0.029%という計算になる。感染により持病が悪化する「関連死」の約1万人を含めると致死率は0.1%だ。
一方、新型コロナはこれまで171万2947人が感染し、1万8213人が亡くなった(10月27日現在)。致死率は1.06%で、単純に比較すれば季節性インフルエンザのおよそ10倍に当たる。
「新型コロナは感染しても40~50%は無症状で、米疾病対策センター(CDC)のデータでは重症化する人の割合は約1.6~2%です。しかし、30~50代と若く健康な人でも急激に重症化して亡くなるケースがあります。季節性インフルエンザでは、症状の持続期間が3~7日で、健康な30~50代が亡くなったり重症化したりするケースはほとんどありません。また、新型コロナは発症から2カ月後でも48%の人に何らかの後遺症を認めたという報告があり、これも季節性インフルエンザとは異なっています」