古谷彰子
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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

イワシは生活習慣病やアルツハイマーの予防に役立つ

公開日: 更新日:

 イワシはニシン科に属している海水魚の総称。日本では「マイワシ」「ウルメイワシ」「カタクチイワシ」の3種類が取れますが、その時期は種類によって異なり、旬の時期も変わります。これからの時期はマイワシが関東沖で取れ始める頃でしょう。

 イワシの歴史は古く、縄文時代から食用とされていたといわれています。水揚げ後すぐに死んでしまうことから「弱し」が転じて「鰯」と表記されることも有名ですが、その名の通り鮮度が落ちるのも早い魚だったため、平安時代や奈良時代には下賤な魚として扱われていました。

 しかし、「源氏物語」の作者である紫式部が当時、イワシをとても気に入り、夫の留守中にこっそり食べて怒られたという歌も残っているほど。

 昔から安価で栄養価も高くておいしいイワシが長く愛されてきたことがわかります。

 さて、そんなイワシの栄養価は種類によって若干違いがあります。

 マイワシはかつお節のうまみ成分でもあるイノシン酸を豊富に含む魚で煮干しとしての利用がありますし、ウルメイワシは脂が少ないので干物に加工されることが多いです。

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