近年注目の「脳腸相関」で腸内フローラを整えて認知機能低下を防ぐ
腸内フローラ(腸内細菌叢)という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。腸内フローラを整えて免疫力を高め、病気になりにくい体をつくろう、とよく言われています。さらに近年は、腸内フローラは認知機能にも密接にかかわっていることが明らかになってきているのです。
2020年には、神経学の専門雑誌「ランセット・ニューロロジー誌」に、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病、脳卒中といった神経疾患と腸内細菌が関連していることを示す論文が発表されています。
また、アルツフォーラムという世界的に権威ある認知症に関するデータベースで、唯一掲載されているプレバイオティクスのサプリメントが、ビフィズス菌MCC1274。エビデンス(研究成果)として最も信頼が置けると考えていいわけですが、このビフィズス菌MCC1274は、やはり脳腸相関に関わるものです。ビフィズス菌MCC1274で腸内環境を整えると、細胞レベルの研究でアミロイドβがたまりにくくなるとの結果や、人では海馬萎縮を防ぐといった結果が得られています。