バイデン大統領が大麻所持で有罪になった6500人を恩赦 米国で大きな反響
バイデン大統領が大麻所持で有罪になった約6500人を恩赦すると発表し、大きな反響を呼んでいます。
アメリカでは50州のうち、19の州とワシントンDC(コロンビア特別区)で大麻が完全に合法化され、37州で医療用の使用が認められています。非合法でも、持っているだけで売り買いしなければ犯罪にならない州もあり、完全に非合法の州はわずか4州です。
バイデン大統領は「こうした状況下で恩赦は当然」としていますが、今回の措置は大きく歓迎されている一方で、批判も受けています。
というのは、恩赦の対象になる人が著しく限られているからです。1992年から2021年の間に、連邦法とワシントンDC(コロンビア特別区)の法律により裁かれた人のみ。ところが大麻所持に関しては、各州の法律で裁かれた人の方が圧倒的に多いのです。
2010年から18年の間に、大麻所持で逮捕された人は全米で600万人もいますが、ほとんどが今回の恩赦の対象にはなりません。
大きな一歩と評価が高い一方で、失望する声も少なくありません。中間選挙を前に支持率を上げたいからだろうという、意地悪な意見も出ているほどです。