在宅医療で急に悪くなったらと心配…どこに連絡したらいいのか
先日、旦那さんと娘さんと3人で暮らす90歳の女性患者さんが病院の紹介を受け、私たちの診療所で在宅医療を開始しました。
この方はリウマチに伴い肺胞の壁(間質)に炎症や損傷が起きる関節リウマチ性間質性肺炎を患っており、また、その治療で投与するステロイド剤の副作用で糖尿病を併発。C型肝炎、そして心室の収縮が不規則になる心房細動も患っておられました。
「酸素を使わずに苦しくないですか?」(私)
「大丈夫です」(患者)
「通院もされるんですよね?」(私)
「はい」(患者)
「インスリン注射は今度から自分でやらなきゃいけないんですか?」(患者)
「そうですね。これからインスリンをご自宅で行ってもらいますね」(私)
「はい。退院するときに指導を受けました。娘がやります」(夫)
最初に通院の意思を確認し、自宅で行うさまざまな対処について、ご本人とご家族とともに一つ一つ在宅医療のカタチを決めていきました。