「肥満症」は病院で治す 画期的な治療薬が薬事承認申請中
「内臓脂肪型肥満は将来の健康障害リスクが高いため現在健康障害を持っていなくても肥満症とします」(神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科の小川渉教授)
■11の健康障害とは?
左の「囲み」で紹介しているのが、11の健康障害だ。いずれも減量によって改善するという十分なエビデンスがあるものになる。
肥満はこれ以外にもさまざまな病気のリスクを上げる。がん、胆石症、肺塞栓症、気管支喘息、男性不妊、胃食道逆流症、精神疾患などだ。「11の健康障害」に含まれていないのは「肥満改善でリスクが下がるという証拠が十分ではないため」(小川教授)。だからといって、軽視していいわけではない。
■どの科を受診?
肥満症専門医がいる医療機関の受診が望ましい。日本肥満学会のHPで、認定肥満症専門病院が紹介されている。
■治療は、やはり食事療法と運動?