自宅で過ごす大切な時間を積極的に充実したものにしたい
最近、訪問看護ステーションから紹介を受け在宅医療を開始された95歳の女性がいます。旦那さんと2人暮らしの彼女は、膵がんが肺と肝臓へ転移しており、糖尿病も患っていました。
ADLはほぼ自立しており、どうやら病状が悪化した場合は病院に戻られるおつもりのようです。いつか訪れる旅立ちの日の備えと身辺整理で自宅に戻るために在宅医療を利用したのだと、私たちに打ち明けてくれました。
「こんにちは」(私)
「ごみ屋敷で恥ずかしいね」(患者)
「そんなことないですよ」(私)
初めてお会いした時から自宅を片付けたいという思いが伝わってきていました。
「痛くない?」(私)
「はい、大丈夫」(患者)
「ご飯は?」(私)
「食べてない」(患者)
「なんか栄養があるもの食べたいですね」(私)
「でも吐いちゃうから」(患者)