【細菌性髄膜炎】免疫を抑制するステロイドを感染症に使うケースも
背中に針を刺して脳脊髄液を採取し、中に細菌がいるかどうかを調べる検査(腰椎穿刺)を行って診断しますが、細菌性髄膜炎は命に関わる感染症なので、疑われた時点で直ちに治療を開始します。抗菌薬とステロイド薬の点滴投与で、抗菌薬は高用量の使用が必要です。
髄膜炎の予防にはワクチンが広く知られています。乳幼児には、インフルエンザ菌に対するヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの2つのワクチンの接種が有効です。 肺炎球菌ワクチンは65歳以上における肺炎球菌感染による髄膜炎と菌血症の予防においても非常に有効で、肺炎球菌による髄膜炎と菌血症を合わせた重症感染症の発症率を、ワクチン未接種の場合と比較して74%減少させたという結果もあります。