著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

グループで歌う合唱も1人カラオケも幸せホルモンを増加させる

公開日: 更新日:

 西ミシガン大学のキーラーは、「グループで歌うことで幸せホルモンがアップし、仲間との親近感が高まる」という研究結果(2015年)を報告しています。大きな声で歌うほど、ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」が減少し、「オキシトシン(通称・幸せホルモン)」が増加するというのです。

 自分が歌うだけでなく、歌声を聴いているだけでもストレスホルモンが下がるという結果や、グループで歌うと痛みを感じにくくなるというデータもあるほどです。

 合唱団に参加している高齢者の方って、元気で明るい方が多い──。そんな印象がありませんか? これは合唱による作用と言えるかもしれません。

 もちろん、「みんなで歌うのは苦手」という方もいるでしょう。1人で歌っても効果はありますからご安心を。王立音楽大学のファンコートらの研究(2015年)では、「(610人の)観客あり」と「観客なし」の状態で被験者に歌ってもらい、それぞれにおいて唾液採取と質問紙によってストレスの数値を測るという実験を行っています。

 その結果、「観客あり」の場合にはストレスホルモンのコルチゾールなどの値や不安感が上昇し、「観客なし」の場合には逆にそれらが下がるということがわかりました。大勢の客の前で歌うことに抵抗があるという人は、逆に1人で思い切り歌うと◎。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由