「ため息」に画期的なリラックス効果? マインドフルネスをしのぐ
現代はストレスの時代です。今が本当にストレスの強い時代であるのかどうかは分かりませんが、皆がストレスを強く感じていることは確かです。ストレスをため込んでいると、心身の不調につながることも間違いのない事実です。
それでは、ストレスを軽減するにはどうすればいいのでしょうか? 長くのんびりできるような休みが取れれば、それが一番であるのは確実ですが、今、求められているのは短時間でリラックスできるような方法です。
この分野で世界的に広く利用されているのは「マインドフルネス瞑想」と呼ばれる方法で、これは宗教色のない簡単な瞑想法です。ただ、この方法もそれなりの訓練が必要で、今日から簡単にできるというものではありません。
今年の「セル・リポーツ・メディシン」という臨床生物医学の専門誌に掲載された論文に、もっと簡単なリラックス法の効果が報告されています。深呼吸のようないくつかの簡単な呼吸法を、毎日5分間繰り返すだけで、マインドフルネス瞑想を部分的にはしのぐようなリラックス効果が得られたのです。
最も有効性が高かったのは、大きく息を吸ってから、ため息のようにゆっくり息を吐くという呼吸法でした。正しい呼吸法を学んで実践することが、忙しい現代人のストレス緩和の決め手であるのかもしれません。