トランプ氏の性的暴行認定は「有害な男らしさ」の否定
アメリカではこうした男性の発言や行動が近年「有害な男らしさ」として、問題視されています。
有害な男らしさとは、男が身体的な強さを誇るだけでなく、性的な攻撃的な態度を取る、また女性を蔑んだりLGBTQを嫌悪することも含まれます。
一方、男らしくあるためには、感情を抑制すべきという考え方。例えば男の子は泣いてはいけない、感情を見せるのは女々しいと育て育てられた結果、出すべき感情を押し殺してしまう。そのためにメンタルを病んでしまうのも、男らしさを求めるあまりの害毒と考えられています。
また男性の多くが銃を持ちたがるのも、その1つとして考えることができます。有害な男らしさは、アメリカの多くの犯罪やメンタルの病気とも関係していると言う考え方が、近年高まるばかりです。
#metoo運動が定着し、男女というジェンダーの壁も崩れつつある中、「らしさ」にしがみつく価値観は、すでにほころび始めています。