【もち米】「気」を補って固摂作用に優れ、多汗対策にうってつけ

おこわ雑炊（提供写真）

　生命活動を維持する気が足りないと倦怠感や疲労感があり、年間を通して風邪をひきやすい、胃の調子がすぐ悪くなる、朝なかなか起きられないといった症状も見られます。改善のためには、気を補い、固摂作用を高める食材を取り入れることが大切です。

　おすすめは「もち米」。米そのものにも気を補う作用がありますが、もち米は気を補うとともに気の目減りを防ぎ、固摂パワーが大。多汗対策にうってつけです。汗だけではなく頻尿、下痢、咳も止めるという「ストッパー効果」が高いお役立ち食材なのです。

　また、体を温めて冷えを改善する作用も高いうえ、慢性疲労、滋養強壮にも威力を発揮。まさに、全身をしっかりと「力づけてくれる」働きがあります。疲れを感じているときには、ぜひ取り入れることをおすすめします。また、胃の消化吸収を高めて食欲不振、膨満感の改善にも役立ちます。

　もち米の多汗改善効果を高めるためには、同じく気を補う働きのあるナガイモ、キノコ類、豆類を組み合わせるとよいでしょう。

■もち米高齢薬膳レシピ