【カンジダ・アウリス】日本から報告された新種の真菌…高死亡率の感染症の原因に
カンジダ・アウリスの多くはエキノキャンディン系抗真菌薬に感受性であるため、初期治療ではエキノキャンディン系抗真菌薬を使用することが推奨されています。ただ、エキノキャンディン系に対する耐性株が増加していることから、治療開始後、経過が不良の場合にはリポソーマルアムホテリシンBなど別の抗真菌薬への変更も考慮します。
カンジダ・アウリスによる感染症は主に海外から報告されているので、海外渡航歴のある方ではより注意が必要です。また、病院内でのアウトブレークなどが危惧されるため、発見された場合は病室の消毒などが必要となります。
コロナが落ち着き、自由に海外渡航もできるようになってきましたが、新たな病原菌の流行にも注意が必要なのです。