注目の前立腺がん新検査「phi」で何がわかる? 2021年から保険適用に

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 phiは数値が高いほどがんの可能性が高くなる。phiが27.2未満ではがんの可能性は低くなるが、10%くらいはがんを見逃す可能性があると報告されている。

「一般的に、phiが27.2以上なら、MRIの結果も合わせて生検の要否を判断します。MRIで異常所見があれば、その部位を狙って組織を採取するターゲット生検、そしてランダムに組織を採取する系統生検を行います。また、MRIの異常所見がない場合は系統生検を行います」

 phiが低値の場合は、生検を行わずにPSAの数値をフォローする。

「前述の通り、phiはあくまでも補助診断ですので、カットオフ値以上であれば生検を必ず行うといった意味ではありません」

 不要な生検を回避するのに役立つ指標が増えた意味は大きい。

保険適用

 phiが健康保険適用となるのは、PSAがグレーゾーンの場合。前立腺がんの診断の確定または病気が進行して再生検が必要かどうかを決定するまでの間に、原則として1回を限度に測定できる。

 ただし、生検などで前立腺がんの確定診断がつかない場合は、3カ月に1回に限り、3回を限度として保険適用でphiを行える。

「いずれにしてもその必要性、適応はお近くの泌尿器科でよくご相談ください」

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