偏頭痛や群発頭痛に悩んでいるなら帯状疱疹ワクチンの検討を
ところが2014年に水ぼうそうワクチンの定期接種が開始されたことで、状況に変化が見られ始めました。子供の水ぼうそうが減少し、私たちが水ぼうそうウイルスに触れる機会も減少。すると、体内で一度つくられた免疫機能が再度抗原に接し、免疫機能がさらに向上するブースター効果を得られにくくなり、若くても帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうウイルスと同じ)が再活性化しやすくなったのです。
なお、子供の頃に水ぼうそうにかかっていない人は、帯状疱疹ウイルスに対する免疫抗体が体内にないと考えられるため、帯状疱疹予防のワクチン接種の必要があるでしょう。ただ、水ぼうそうにかかっても自覚のない人もいて、日本人の成人の9割は帯状疱疹ウイルスを持っているといわれていますので、まずは受診して免疫抗体の有無を測定してもらうとよいでしょう。