著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

帯状疱疹と脳血管障害の意外な関連性…発症したら脳神経科へ

公開日: 更新日:

 帯状疱疹と頭痛は無関係ではないという話を前回しました。今週も引き続き帯状疱疹についてお話ししたいと思います。

「これって帯状疱疹かな?」と疑ったなら、何科を受診しようと考えるでしょうか。おそらく多くの方が皮膚科を訪れるのではないかと思います。

 実際、日本では皮膚科に行く人が圧倒的に多いのですが、実は海外では神経疾患であるとの考え方が周知されていることから、脳神経専門の医師が診ることも多い病気。私もこれまで数多くの帯状疱疹の患者さんを診てきました。

 前回は片頭痛の予兆として、顔や頭皮がピリピリとする異痛症(アロディニア)が起きる人がいることを話しました。

 これらの人の帯状疱疹ウイルスの抗体価を調べてみたことがあります。すると、片頭痛の発作が起こるタイミングで、帯状疱疹ウイルスの抗体価も上昇傾向になっていることが判明。片頭痛発症前は免疫力が低下し、帯状疱疹ウイルスが活性化するせいで、顔面や頭皮がピリピリするアロディニアが起きるとともに片頭痛も悪化していると考えられます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動