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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【甜菜】豊富なオリゴ糖が腸内環境を改善…アトピーにも良い

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 また、てんさい糖に5%程度含まれるラフィノースとケストースと呼ばれるオリゴ糖は、消化管で吸収されずに大腸まで到達し、ビフィズス菌を増やす、悪玉菌の増殖を抑えるなど、腸内環境を改善してくれる効果が数多く報告されています。

 成人を対象にラフィノースを2週間取り続けたところ、腸内のビフィズス菌が増え、便中の悪臭が改善したデータも! アトピー性皮膚炎の乳幼児や、アレルギー性鼻炎の学童を対象にした実験では、ケストースを継続して摂取することで症状が改善するだけでなく、糞便(ふんべん)中のビフィズス菌が増え、整腸作用も確認されています。

 また、L-アラビノースと呼ばれる糖類も甜菜に含まれていて、健常人、2型糖尿病患者を対象とした実験では、ともに血糖値の急激な上昇を抑える効果も報告されています。

 夜はただでさえ血糖値が上がりやすい時間帯です。血糖値が上がりすぎると睡眠の質が悪くなることもわかっていますので、夕飯などには、白砂糖よりてんさい糖を使うのも手です。

 とはいえ、食べ過ぎは厳禁! あくまで砂糖の代替として考えるといいでしょう。

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