堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

痩せたければ食べる姿を思い浮かべる「脳内食事」…食欲を抑制

公開日: 更新日:

 空腹感は食欲の一部といわれますが、さほどお腹がへっていないときでも感じてしまうから不思議な存在です。先ほどご飯を食べたのに、甘い匂いを嗅ぐと急にお腹がすいてしまうように、脳と体の反応が一致しないことも珍しくありません。

 私たちはお腹がすいていないときでも食事をしたり(お菓子を食べるなどもそうですよね)、逆にお腹がすいているのにダイエットのために食事を抜いたりします。匂いや音、広告など、私たちの環境に潜んでいる食物の誘発物質が、過食の主な原因のひとつであるともいわれているほどです。食欲と上手に付き合えるかどうかは、現代人にとって欠かすことのできないセルフコントロール術でしょう。

 カーネギーメロン大学のモアウェッジらのチームは、「想像するだけで、ある程度食欲を抑えることができる」という研究(2010年)を公表しています。この実験では、51人の被験者を次の3つのグループに分けました。

①「チョコレートを3個食べる」&「コインランドリーの洗濯機にコインを30枚投入する」場面を想像するグループ

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