後悔しない歯科治療(4)大人にもメリットが大きい歯の矯正

公開日: 更新日:

「歯の矯正は子どもが行うもの」──。こう考えがちだが、成人が歯並びを矯正するメリットは大きい。歯磨きがしやすく、磨き残しが少ない歯並びにすることで、虫歯や歯周病を予防できる。その結果、年齢を重ねても自分の歯で食事ができ、健康が保たれる。

 香川県歯科医師会が、2015年に興味深い発表を行っている。それは「歯の健康と医療費に関する実態調査」の結果で、20本以上歯が残っている人が1年間に医科でかかった診療費は、0~4本しか残っていない人より18万4474円も安いのだ。

 歯の矯正で一昔前まで一般的に行われていたのが、歯の表面に「マルチブラケット」と呼ばれる突起状の装置を付け、そこに通したワイヤの圧力で徐々に歯を動かしていく方法だった。

「口を開くと、どうしてもそれらが目立ってしまいます。それにワイヤが唇に当たると、痛みを感じます。また、マルチブラケットの周囲には食べかすがたまりやすいうえに、ブラッシングがしにくいというデメリットがあります。せっかく矯正が終わったのに、マルチブラケットを外すと、虫歯で黒くなった歯が何本もあったケースが少なくないのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動