池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【白きくらげ】「水」を補って乾燥を防ぎドライマウスを改善

公開日: 更新日:

 ドライマウスは病気ではありませんが、食事や会話の際にストレスがかかり、生活の質を下げる大きな原因になります。また、歯周病など口の中の健康を損ねるとともに、感染症誤嚥肺炎のリスクも高まります。放置せずに早めの対処を心がけましょう。

 中医学においては、ドライマウスは体内の「水」が不足して引き起こされると考えます。水は、血液以外のあらゆる体液を指し、胃液や唾液など身体の中で分泌される液体で、皮膚、目、口、鼻、耳、舌、喉などに潤いを与え、関節や骨髄にも入って動きをスムーズにします。水の不足は口の中の乾燥を引き起こし、当然ながら顔をはじめ全身の皮膚も乾燥させてしまいます。腸が乾燥して便秘になる場合もあります。

 また、水は体内を潤わせて、余分な熱を下げる働きもあります。そのため、不足すると体に潤いがなくなり、暑がり、のぼせる、手足がほてるといった症状も見られがちです。

 改善のためには水を補う食材を取り入れることが大切です。おすすめは白きくらげ。あまりなじみがないかもしれませんが、中国では「銀耳」と呼ばれ、不老長寿の食材とされています。水を補い、乾燥を改善する優れた働きがあり、口の中をはじめ全身を潤わせます。咳や喉の痛みなど呼吸器系トラブルの改善にも役立ちます。

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