親の主治医に自ら話を聞きに行こう…自分ひとりで病院へ
医師と話すときのポイントは「家族から見た親の状態」「今の不安や困っていること」「今後の治療方針や見通し」など。より具体的に「親はこんなことを話しているけれど、正しい認識でしょうか?」と突っ込むことも必要だ。なぜなら、結構な確率で主治医から否定されるケースが多いから。
たとえば、筆者の親は股関節に問題があり、歩行能力が徐々に落ちていた。人混みでは危険なので杖を使うよう話したところ「先生はそこまで必要と言ってない。大丈夫」と否定していた。しかし、主治医に確認すると「とんでもない、杖を使うことで周囲も気を付けてくれるので、ずっと使うよう話しているんですよ」と返ってきた。あ、やっぱり……。
でも、ここで親を怒るのは得策じゃない。親には「私はまだ元気だ。年寄りじゃない」との矜持があるからだ。あくまで優しく、じっくり話し合う根気も持ち合わせたい。なお、本人不在で家族が受診しても、病院側はよほどのことがない限り再診扱いにしてくれる。医療費はせいぜい数百円で収まるだろう。