赤ちゃんを抱っこしようとした途端、腰、お尻、脚に痛みと痺れ
改めて診察した結果は、やはり椎間板ヘルニア。ヘルニアが飛び出ている場所も、最初の診断時と同様でした。
特殊なジェルを患部に注入するセルゲル法を希望されていたので、まずは次のことを説明しました。それは、効果はすぐ出ず、3週間から3カ月くらい経ってからになること。治療後1日~2週間程度は、重い痛みが出現すること。治療後5日から1週間程度で症状が増悪する可能性もあること。了承を得られたので、治療実施となりました。
この患者さんは、いい意味で想定が外れました。術後から1週間目ではまだ少し痛みが残っていたものの、その後は順調に回復。3カ月目には早くも腰や臀部の痛み、痺れの症状が全て消え、お子さんをいっぱい抱っこできるようになり、「甘えん坊になって困る」といううれしい報告までいただいたのでした。
比較的若く回復力があったということに加え、日頃からの精力的な活動である程度の運動量が確保され、血行の増進や筋力を維持できていたことが、回復の順調さにつながったと考えています。
(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)