赤ちゃんを抱っこしようとした途端、腰、お尻、脚に痛みと痺れ
群馬県からいらしたその患者さんは、37歳の医師。8年前に一度ギックリ腰を起こし、勤務する病院でMRIを受けたところ椎間板ヘルニアとの診断。3日間入院し、神経根ブロック注射の治療を受けたとのことでした。
それから6年。出産し、子育て、家事、仕事と忙しくされていた日のこと。
「いつものように赤ちゃんを抱っこしようとしたら腰からお尻、脚に痛みが走り、しびれも出てきました。それからは中腰など低い位置から立ちあがろうとするたび痛みが出る状態が続いています」(患者さん)
神経根ブロック注射についてはこれまでにもご紹介してきました。大がかりな手術とは違い、注射で麻酔薬を直接患部の神経近くに注入し、痛みが伝わる経路をブロックして痛みを取る方法です。痛みが緩和され筋肉の緊張や血行が改善されるため、長期的に痛みの緩和が期待できます。ただ、この患者さんの場合は術後6年目で効果が薄らいでいたところに、腰に負荷がかかる動作が重なり、痛みがぶり返したのでしょう。
「以前はスキーもやっていましたが、出産後は全く。腰痛もあって、今はそれどころではありません」(患者さん)