「漢方薬」は高齢になってから深刻な弊害が生じる危険がある
近年は、医学生の国家試験のレベルでも、小柴胡湯をはじめとした漢方薬を使う際に注意すべき副作用や、そのための検査について教育されるため、以前に比べて健康被害は減っています。しかし、患者さんによっては、医師から処方された薬で膝や腰の痛みが改善しないと、複数の医療機関を回ったり、市販薬を購入するなどして、自己判断で処方量以上の薬を使っているケースが少なくありません。そこに漢方薬が加わっていると、だんだんと腎臓や肝臓が悪くなり、気づいたときには手遅れという状況を招く危険があるのです。
漢方薬にもリスクがあることをしっかり認識したうえで、自己判断での使用は避け、医療機関での処方については薬を出してもらう薬局で薬剤師からの情報提供を受けることをお勧めしたいです。