脳のアイドリングを一時停止…「マインドフルネスウオーキング」のススメ
DMNのスイッチがオンの場合は、脳は記憶や感情の整理、情報の整理や脳のメンテナンスを行う。そのため、その最中にはさまざまな雑念が浮かんでは消えるを繰り返す。
自分では解決できない問題を抱えている人が疲れるのは、このDMNのスイッチが入っている時間が長く、大きなエネルギー消費が長く続くからだ。
■うつや孤独にも効果あり
常に競争にさらされ、成果を求められる現代社会では多くの人がDMNの活動が過剰になりやすい状態にある。とくに、うつ病や不安症の人、強いストレスを受けている人、ストレスに弱い人、孤独な人などはDMNが過活動している可能性が高い。しかも、DMN時はルミネーション(反芻思考)を繰り返すことが多い。そこで嫌な記憶と怒りと恐怖といった感情が呼び起こされてしまう。
DMNの活動時間が長く、多くのエネルギーが消費されると脳内で酸化が起こり、副産物として老廃物が増加する。その結果、脳細胞が疲弊して自律神経やホルモンのバランスが崩れ、細胞内外の環境が悪化。テロメアもダメージを受ける。