(下)絶対に避けたい血圧上昇の「NG行為」5つ
NG行為その2は、「便秘&尿意の我慢」。便秘で排便のためにいきむと、血圧が上昇する。便秘がある人は専門医にかかり適切な対策を講じるべきだ。
尿意は我慢すると血圧が上がる。
「私はビールを飲んで帰宅する際、電車の中で尿意をずっと我慢していたことがあります。やっとのことで駅のトイレに着いた時、血圧計を見ると通常よりはるかに高い175。そしてスッキリした後は125でした。電車に乗っている間、尿意を我慢しただけで血圧が50も上がっていたのです」
NG行為その3は、「男性の立ち小便」。立ったままの姿勢が交感神経を緊張させて血圧を上昇させる。そこに排尿による腹圧が加わり、より血圧上昇につながる。
「洋式トイレで座って排尿することで、血圧上昇が和らぎます」
NG行為その4は、「怒る」。特に「激怒」は極力避けたい。カッと頭に血が上りそうになったら、深呼吸で気持ちを落ち着けよう。
「私は若い頃、院内のスタッフが人の命にかかわりかねない重大なミスをしたことで、かつてないほど大激怒したことが一度あります。その時、血圧計をふと見ると、200を超えていました。正常血圧の私ですらその数値ですから、もともと高血圧の人であれば、どれほど高くなるか。また、200超でも、頻度が少なければ問題ありませんが、頻繁に起きていたり、血圧が高いまま下がらなくなると、脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高まります」