(下)絶対に避けたい血圧上昇の「NG行為」5つ
NG行為その5は、これからの季節にやってしまいがちな「冷えたビールの一気飲み」。
「ビールに限ったことではありませんが、冷たい食べ物や飲み物を一気に流し込むと、ヒートショックを引き起こすリスクが高くなるのです。暑い時は血管が拡張しています。そこに冷たい物を流し込むと末梢血管が収縮して血圧が上がるのです。私は夏に冷たいかき氷を食べただけで、血圧が125から140へ急上昇。私の上司は、ジョッキの生ビールを飲み干した時に狭心症の発作を起こしたことがあります」
いずれも、無意識にやってしまいがち。要注意だ。
■やりがちNG行為
血圧対策は、減塩抜きには語れない。「塩分薄め」と意識していても、ついやってしまいがちなNG行為があると、渡辺医師は指摘する。
それは、「料理へ直接醤油やソースをかけること」だ。
「目玉焼き、とんかつに添えられたキャベツ、刺し身がのったどんぶりなど、料理に直接醤油やソースをかけてしまいがちですが、絶対に避けてください。特に、ご飯の上におかずがのっている場合、そこに醤油やソースをかけると、それがご飯に染み込み、醤油やソースの塩分が丸ごと体内に取り込まれてしまいます。減塩の努力を他にしていても、それらの努力が水の泡になります」
醤油やソースは別皿にとって、チョンとつけて食べるのが正しい方法だ。