米ボルティモア橋崩落の大惨事ギリギリ回避…Uberの女性ドライバーは客の遅刻でセーフ!
人生、何が幸いするか分からない。犠牲者6人が出た米メリーランド州ボルティモアのフランシス・スコット・キー橋がコンテナ船の衝突によって崩落した事故(写真=ロイター)。乗客が遅刻したことでこの大惨事に巻き込まれずに済んだUberの女性ドライバーの体験談が話題になっている。
ゲイル・フェアマンさんは事故発生の3月26日午前1時30分の直前、1時16分ごろに配車依頼の電話を受けた。客を乗せてこの大型連絡橋を渡って目的地に向かう依頼だった。時間通りに客が現れていたら、まさに崩落の瞬間、橋の上を走っているところだったが……。
実際には客はほんの何分か遅刻した。ゲイルさんらが橋に着いた時、警官から制止され「橋が崩落したんだ」と告げられたという。命拾いしたゲイルさんは地元テレビの取材にこう語った。
「お客さまがちょっと遅刻していなかったら多分、崩落の瞬間、橋の上を走ってました。ギリギリのタイミングでした。恐ろしい記憶としていつまでも残りそうです」
コンテナ船は午前1時ごろボルティモア港を出た。しかし事故の直前に電源を喪失、制御不能になり橋に激突。船からは電源喪失直後、地元当局に通報があり、それを受けて大慌てで橋を通行止めにしたことで被害の拡大が食い止められたという。