もし富士山が噴火したら…どう逃げればいい? 溶岩流噴出量は最大13億立方メートル!
富士山の正確な噴火予知はできない
⑤自主的に避難するタイミングはあるか
今のところ富士山の正確な噴火予知はできないとされる。その理由は「富士山の機器観測を開始してから噴火したことがない」(富士山火山広域避難計画検討委員会)から。これまで警戒レベルを上げながら予想された規模の噴火が起きなかったケースも少なくなく、直近では箱根の大涌谷や飛騨の焼岳の例があった。
一方レベル1なのに噴火して63人の犠牲者を出したのが2014年の長野・岐阜県境の御嶽山だ。
「宝永噴火は宝永地震(南海トラフ地震)の49日後に発生しました。噴火直前には江戸など広域で揺れがあったそうです。御嶽山も2週間前に50回以上の火山性地震を観測しています」(ジャーナリスト・中森勇人氏)
静岡、山梨、神奈川の対象エリアでない人も、旅行や新幹線の移動中に富士山の噴火に遭遇する可能性もある。溶岩流からの逃げ方を覚えておいて損はない。