パリ五輪の金メダルラッシュで株価爆上げ一直線! 心強いリポートの中身と関連銘柄探し
パリ五輪の金メダルラッシュに日本経済も盛り上がってきた。柔道、スケートボード、フェンシング、体操とメダル獲得が続き、株式市場では関連銘柄探しが熱を帯びる。「金メダル数と株価上昇」という心強いリポートも注目だ。いまの勢いが続けば日経平均の爆上がりは間違いなし?
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柔道の阿部一二三が金メダルを取ったのは7月29日未明(日本時間)だった。早朝からワイドショーでは金メダル獲得のニュースがバンバン流れ、視聴者をクギ付け。まさかの敗北に泣き崩れた妹の阿部詩とともに、メディアはこぞって取り上げた。
「2人が所属するのは駐車場のタイムズで知られるパーク24です。市場は五輪開幕前から目を付けていましたが、実際に金メダル獲得となると話題性は格段にハネ上がります。ネットやテレビ、新聞などにパーク24の社名が躍り、株価を上昇させる好材料になります」(市場関係者)
29日、同社の株価は、前営業日(26日)終値に比べ、一時3.7%アップ。金メダル効果はテキメンだった。
■心強いレポートの中身とは
メダルラッシュは市場全体に好影響をもたらすとの見方がある。
元三井住友DSアセットマネジメントのチーフエコノミストの宅森昭吉氏はこう言う。
「阿部一二三選手やスケボーの吉沢恋選手らが金メダルを取った29日の日経平均は800円以上の上昇で取引を終えています。オリンピックでの日本選手の活躍が景気に刺激を与えると考えていいでしょう。もちろん他の材料も関係すると思いますが、メダルラッシュが日本人を元気づけるのは間違いないでしょう」
過去の大会を見ると、オリンピックと株価の関係がよく分かる。
宅森昭吉氏がまとめた「金メダル獲得数と日経平均の変動率」というリポートによれば、1968年のメキシコシティー大会以降、日本の金メダル数が2ケタに乗ったときは、日経平均が例外なく上昇している(別表参照)。
開幕前日と閉幕翌日の終値を比較すると、メキシコ大会は金メダル11個で、日経平均は2.3%上昇。72年ミュンヘン大会は13個で、上昇率は3.7%だった。84年ロサンゼルス大会は10個で3.5%上昇を記録した。