ナイター競馬行くならどのカーシェアが一番安い? 家族4人で大井競馬場&横浜中華街に行ってみた
暑さから逃れ夜の競馬でひと涼み。これから夏休みを計画している人は全国の地方競馬場で開催される「ナイター競馬」はどうだろうか。でも、一足先に「懐の方が涼しいよ」という人は、少しでも安い移動手段を探したいところ。そこで、最近街にめっきり増えてきたカーシェアの使い勝手を調べてみた。
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帯広競馬(ばんえい十勝)は11月まで毎週土日月の3日間、ナイター競馬を開催。帯広・十勝の最高気温は今でも25度前後で、ちょうど過ごしやすい季節だ。帯広競馬場には「羽田空港-とかち帯広空港」の利用で片道で3万円ほど。しかし、10月の平日便ともなると、今なら最安値で7000円台の便がみつかる。
大阪からは門別競馬(日高町)が好都合で、「関空-新千歳空港」の直行便を利用するといい。競馬開催日の平日なら1万円以下という格安チケットもあるのだ。
もちろん、ナイター競馬は近場でも楽しめる。首都圏では船橋競馬、大井競馬、川崎競馬がナイター競馬を開催。通常なら電車やバスで向かうところだが、家族連れや職場の同僚たち大勢と楽しむのなら移動手段にカーシェアを選択するのも有効だ。カーシェアとは、登録を行った会員間で車を共同で使用するサービスのこと。短時間であればレンタカーより安くなるよう料金が設定されている。
■ガソリン代込みで6時間4290円
とはいえ、「利用の仕方がわからない」と迷っている人は多いはず。日刊ゲンダイ記者もそのひとりで、夏休み中の家族を誘ってはじめてのカーシェアで大井競馬場まで行ってみた。ちなみに、カーシェアの大手3社は「タイムズカー」「三井のカーシェアーズ」「オリックスカーシェア」。最大手のタイムズカーのステーション数は全国に1万8544カ所あり、車両台数は4万2841台もある(カーシェアリング比較360。調べ)。記者の自宅の近くにもタイムズカーのステーションがあるので早速利用してみた。
①ネットで申し込み
まずは入会の手続きから。パソコンやスマホを使ってWeb上で申し込め、免許証や顔認証もパソコンのカメラで済ませられる。入会手続きが済むと、タイムズカーからICカード(会員カード)が送られてくる。このICカードは、車を利用する際にドアの開閉に使うので絶対になくしてはいけない。
②乗車までの手順
Webもしくはアプリをダウンロード。アプリの場合、現在地近くのステーションが表示され、マークをタップすると車の空き状況が確認できる。うまく空きが見つかったら予約に進む。記者は午後4時から夜10時までの6時間で予約。なぜ6時間にしたのかは後で説明したい。
予約時間が来たらステーションに行って実際に乗車。後部ガラスまたは運転席側リアガラス読み取り部分にICカードをかざすとドアが開く。車のエンジンキーは助手席のダッシュボードの中に入っている。高速道路を利用するなら事前に自分のETCカードを用意しておきたい。
ドキドキしながら大井競馬場までドライブ。いい頃合いで切り上げ、横浜中華街まで足を延ばして上海料理を楽しんだ。ただ、夜9時ごろには食べ歩きの店の多くが閉まっているので、早めに行くことをオススメしたい。
③料金の仕組み
カーシェア業者によっては利用料金とは別に月額で支払う料金が発生する。タイムズカーの月会費は880円(現在はキャンペーンで2カ月無料)だが、これは車を利用すればその料金に充当される。つまり1カ月に880円以上の利用をすれば実質、月会費はタダになる。
利用料金は6時間までなら4290円(ベーシックタイプ・税込み=以下同)。12時間が5500円、24時間が6600円とさほど6時間料金と変わらないため、長めに借りた方がお得な気もするが、6時間を超える利用は走行距離1キロにつき20円が加算される。今回、記者の走行距離は103キロだったため、6時間以上の利用だとすれば2060円が加算されてしまうのだ。カーシェアは6時間以内のチョイ乗りが最もお得と言えそうだ。支払額にはガソリン代も含まれていて、途中で給油する場合はタイムズカーの専用カードで支払う。