これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ
〈自分は311の時にお隣さんにお願いされてラジオを貸したら壊れて帰って来ました。(中略)もう貸しません〉
中には〈困るの分かっとるから事前に準備しておいた人が、困るの分かってても事前準備も何もしなかった人に取られるとか…たまらんよ〉なんて“本音”も。
是非はさておき、困った時はお互いさまの精神は薄れつつあるようだ。
「助け合いって、精神的にも経済的にも余裕があって初めてできるものですから」と、脚本家でライターの源祥子氏がこう続ける。
「この物価高で余裕がない世帯も増えて、災害に備えたくても一気に買い揃えるお金もないし、コツコツと備蓄するしかない。アリとキリギリスではありませんが、これだけ防災情報がネット上にあふれているのに、何の対策も講じていない人を冷ややかに見てしまうのには、生活苦もあるのかもしれませんね。とはいえ、いざという時は、東日本大震災時に海外から絶賛された日本人のモラルの高さや、助け合いの精神が発揮されると信じたいですけど」
不動産会社「AlbaLink」が先月発表した親戚付き合いに関する調査によると、約53%が「していない」と回答。ご近所は推して知るべしで、もはや自分が誰かを助けても、助けてはもらえない……それぐらいの覚悟を持つことも防災対策のひとつか。