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内田正治タクシードライバー

1951年埼玉県生まれ。大学卒業後、家業の日用品、雑貨の卸会社の専務に。しかし、50歳のときに会社は倒産。妻とも離婚。両親を養うためにタクシードライバーに。1日300キロ走行の日々がはじまった。「タクシードライバーぐるぐる日記」(三五館シンシャ)がベストセラーに。

(36)タクシーを喫煙所代わりにしたお客がいた 愛煙家の気持ちもわかりますが…

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 前にも書いたことだが、お客との会話においてタクシードライバーが忘れてはならないことがある。それは「政治と宗教と野球の話はしない」だ。ドライバーとお客という見知らぬ同士の、それも一瞬の関係であっても、政治、宗教、それにひいきの球団に関しては、話の展開次第では世間話ではすまなくなり、険悪な空気が生まれてしまう可能性があるからだ。その3つ以外であっても、話題によっては気まずい空気が漂うことがあるかもしれない。

 そうならないために、私は話の様子から「このお客なら大丈夫だ」と確信が得られた場合を除いて、余計な話をしないように心がけていた。たとえお客から何かについて意見を求められても、まずは自分の本音を封印し、当たり障りのない返答にしておくと決めていた。

 私自身はもともと、どちらかといえば寡黙なタイプだし、いたって気の小さい人間。お客に対しては、常に話を聞く側に回って、反論などはもってのほかと決めていた。「なるほど」「さすがですね」「仰せの通り」がほとんどだから、長いキャリアのなかでも「口は災いのもと」といった失敗はほとんどなかった。

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