横引シャッター 市川慎次郎社長(1)戦力になる社員を年齢で切るのはもったいない

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 元気な高齢者が増える中、定年延長や定年制度の廃止を導入する会社も少しずつ現れている。

 その中でも横引シャッター(東京都足立区)は、定年のない会社のモデルケースのひとつとして注目されている。

 同社は、広く使われてきた上下シャッター以外の特殊シャッターに特化した専業メーカーだ。

 特許を持つ「上吊式横引きシャッター」は、KIOSKや地下鉄売店、ショッピングモールの店舗などで数多く採用され、横引きシャッター分野ではトップシェアを誇る。

 同社では定年がないどころか、採用する際にも年齢を問わない。

 昨年までは、平久守さん(94)が最高齢だった。78歳の時に採用され、熟練の技でシャッターの部品を作っていた。

 市川慎次郎(47)は自転車通勤だった平久さんのために、「雨の日には休んでもOK」などの配慮をした。こうして、平久さんは亡くなる2日前まで仕事を続けたという。

 現在、最高齢は金井伸治さん(81)だ。採用当時は76歳だった。

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