崩れたXmasケーキ問題《高島屋だけが悪い?》監修・製造・配送…責任の所在が大議論に
大手百貨店「高島屋」のがECサイト「高島屋オンライン」で販売したクリスマスケーキの一部が、崩れた状態で購入者に届けられた問題。25日時点で苦情が900件に拡大したという。
高島屋によると、対象のケーキは横浜市のフランス料理店「レ・サンス」監修の「ストロベリーフリルショートケーキ」で、税込み5400円。22~25日配送で、約2900個の注文を受けていた。
販売元は「高島屋」だが、監修が「レ・サンス」、埼玉県の菓子メーカー「ウィンズ・アーク」が製造・冷凍し、「ヤマト運輸」が配送している。この騒動を受けてSNSでは《高島屋だけの責任なのか》と責任の所在を巡って話題に。
まもなくおせち料理が届く時期で心配は尽きないが、ECサイトで食品を注文しトラブルがあった時の責任はどこにあるのか?
民事訴訟に詳しい弁護士の山口宏氏が言う。
「法律的には購入者と契約関係のある業者が責任を持ちます。今回、高島屋オンラインで購入していますから、高島屋が補償することになる。ただし、今後の調査で請け負っていた業者に責任があったことがわかれば、今度は高島屋がその業者に返金などの補償した金額を請求できます。さらに、購入者は"高島屋ブランド"を信頼して購入しているので、高島屋はこの騒動でブランドを棄損されたとして、業者に慰謝料も請求できます」