タイミー 小川嶺代表(1)新しい働き方「スポットワーク」のトップランナー
人手不足が深刻化する日本の労働環境下では、このコンビニオーナーのような状況は今後も増えていくのではないかと、小川は思った。
一方、街を歩いていると時間に余裕がありそうな人はいっぱいいる。
「好きな時間に働きたいワーカーと、人手不足に悩む事業者を結びつけることができれば、かなりの需要があるのではないだろうか」
そんな思いつきが、スポットワークのマッチングサービスを立ち上げる起点となった。
自分がアルバイトをこなす中で感じたのは、応募する際の手間のわずらわしさだった。
単発のバイトでさえ、登録会や面接に臨み、前日には確認の電話がかかってくるというような段階を踏むことが多い。バイト代が振り込まれるのも翌週や翌月末になる。無駄が多いように感じ、「アプリを使えば簡単なのに」と思った。
そこで考え出したのが、すべてがアプリ上で完結するシステムだ。
面接も履歴書も必要なく、雇用契約もアプリを経由して結ぶことができる。バイト代も仕事が終わった時点でアプリに反映され、いつでも銀行口座から引き出せる。