「好ドロー」にも落とし穴 全仏初戦快勝の錦織圭に“難題山積”
イタリア国際の前週に行われたマドリードOP準決勝も悪い負け方だった。
マリー(28・同3位)は第1セットで錦織が得意とするバックハンドのストレートを連発。錦織は3-3の第7ゲームでブレークを許し3-6で取られた。後手に回った第2セットも初のブレーク直後に取り返され負けた。錦織は深夜の戦いや4日連続の試合で「体より頭の方が疲れていた」と語っていた。しかしそれは、ここぞという時にサービスゲームを落とす言い訳にはならない。
「ジョコビッチやナダル、マリーといった世界のトップも錦織をかなり研究している。例えばジョコビッチは今季、リターンゲームになると積極的にベースラインの中に入ってくる。昨年の全米オープンでは守りに入り、錦織に負けたからです。錦織は彼らに真正面から勝負を挑んでも厳しい。ポイントになるゲームでは確実に第1サーブを入れる。ミスしたら第2サーブもサイドに散らす。どんどんネットに出ていき、ドロップショットやボレーを使う。バックハンドでクロス、ストレートに打ち分け相手を前後左右に動かす。錦織には多彩な技がある。戦術の変化で対応するべきです」(現地仏メディア)
2回戦は27日に行われる予定だ。