芝コート戦術にも限界が…棄権の錦織に突きつけられる課題
「練習で試合みたいに動いたとき、かなり(左足ふくらはぎの)痛みがあった。試合ができたとしても、勝てることはないと思った」
1日、こう言ってウィンブルドン選手権2回戦を棄権した錦織圭(25)は、トップ選手との実力差を埋める時期に来ているのかもしれない。
日本時間6月29日に行われた1回戦は世界ランク55位のボレリ(29=イタリア)に大苦戦。左足ふくらはぎのケガで思うように動けないハンディがあったにせよ、フルセットの末に辛勝。格下相手に3時間22分を要したことが、結果として痛めていたケガの悪化につながった。
「その試合は持ちこたえたが、(試合後に)痛むかもしれないと感じていた。3セットで終わっていれば、そこまでダメージはなかったと思う」とは本人だ。
日刊ゲンダイは1日、左足ばかりを故障する原因や2回戦の棄権について言及していた。ケガの治療に専念するとともに、もう一度、下半身のチェックが必要だろう。体の問題とは別に、錦織はウィンブルドンの戦いには課題が多い。