兄貴から指導者へ 松田丈志が見据える競泳代表HCのイス
五輪ではリレーも含めて計4個のメダルを獲得した実績に申し分はない。所属先を追われた際には、自らスポンサー探しに奔走した苦労人だけに、日頃は若手選手の相談相手になるなど、代表チームでは兄貴分として慕われていた。
男女含めて若手が多かったリオの代表チームでは首脳陣と選手のパイプ役を買って出て、練習、トレーニングメニューの作成にも関わった。代表合宿では選手だけで行ったミーティングで自身の国際大会での経験を惜しげもなく披露。大舞台を前に不安を隠せない若手選手を精神的に支え続けた。リオ五輪でリレーメンバーから「丈志さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」との言葉が出たのは当然のことだった。
松田は何人のメダリストを育成できるか。