惜敗しランク首位も陥落…池田勇太の賞金王は今年も幻か
【HEIWA・PGM選手権 最終日】
「やっぱり……」という幕切れだった。
12アンダーの首位タイでスタートした谷原秀人(37)を、4打差の3位発進の池田勇太(30)が12番のイーグルで逆転。そのまま逃げ切るかと思われたが、16番、17番で2メートル前後のバーディーチャンスを逃すと、谷原はここで連続バーディー。12アンダーで並んだ2人のプレーオフは、2ホール目に谷原が6メートルのバーディーパットを沈めて決着。大会連覇の谷原は今季ツアー3勝目、通算14勝目を挙げた。
これで賞金王レースの順位は1、2位が入れ替わり、谷原(約1億5614万円)が2位の池田に約1270万円差をつけてトップに返り咲いた。
谷原に抜かれた池田にとって、賞金王は喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。これまで国内で「トッププロ」と呼ばれた選手たちは、例外なく賞金王になっているからだ。AON(青木、尾崎将、中嶋)はもちろん、尾崎直道、片山晋呉、伊沢利光、谷口徹、藤田寛之などだ。07年に高1でツアー優勝した石川遼(25)も、プロ転向2年目に18歳で賞金王(約1億8352万円)となり、松山もプロ1年目の13年に早々と賞金王のタイトルを手にし、史上3人目となる2億円プレーヤーにもなった。