海外主戦の松山英樹に暴かれる日本賞金王レースの実状
【三井住友VISA太平洋マスターズ 初日】
「(ショットは)特別いいとは思わないです」
今季日本ツアー2戦目の松山英樹(24)が、初日に65をマーク。7アンダーまでスコアを伸ばして単独トップに立った。
世界ランク7位、日本人初の世界ゴルフ選手権シリーズ(WGC・HSBCチャンピオンズ)を制した実力があれば、少しぐらい調子を落としたところで楽勝ということだ。同組でプレーした現在賞金ランク1位の谷原秀人(37)は5オーバー80位と大きく出遅れ、「(ショットが)少し悪そうな感じがありました」と予選落ちの危機を松山に同情される始末だった。
先の日本オープン優勝で松山は1試合だけで日本の賞金ランク12位につけている。今週勝てば4000万円を上乗せして、獲得賞金8000万円と、一気にトップ5入りも見えてくる。
今大会前には谷原と池田勇太(30)の賞金王レースに、「邪魔できれば」と、ちゃめっ気たっぷりに語っている。
タラレバになるが、残り3試合のダンロップフェニックス、カシオワールド、ゴルフ日本シリーズは、いずれも優勝賞金が4000万円と高額で、全部勝てば2億円。3年ぶり、自身2度目の賞金王のチャンスがあり、「邪魔」どころか、谷原や池田を抜くこともできるのだ。