評議員を激怒させた 貴乃花親方の変節と裏金顧問との関係
■裏金顧問のクビを「戻してほしい」
評議員たちが貴乃花親方の言動に怒り心頭な理由はそれだけじゃない。北の湖理事長時代、協会の事務方を一手に仕切っていた裏金顧問との関係だ。
裏金顧問とは、協会とパチンコメーカーとの契約に際し、間に入った代理店関係者から500万円の裏金を受け取った人物のこと。昨年1月に協会を解雇された裏金顧問は現在、地位保全の裁判で協会と係争中だ。そんな人物と貴乃花親方は今年10月、川崎大師で行われた北の湖前理事長の三回忌法要後の食事会で山響親方(元平幕巌雄)も含めた3人でゴソゴソと話し込む姿が目撃されている。貴乃花親方は裏金顧問がクビになると、「なぜクビにする!」「戻してほしい!」と理事長室に怒鳴り込んだこともあった。
協会を追われ、協会と係争中の人物といまだつながっている事実も、評議員たちの心証を著しく害しているという。
25日、貴乃花親方は危機管理委員会による聴取を受けた。聴取は約2時間、都内のホテルで行われたが、「理事を解任する権利のある評議員たちが激怒しているだけに、28日は貴乃花親方に対してかなり重い処分が下されるだろう。ただの解任では済まないかもしれない」とは前出の親方だ。