皮膚接着剤で傷口塞ぎ DeNA宮崎敏郎が戦う左手の血行障害

公開日: 更新日:

 八回に巨人の上原から貴重な同点打を放ったDeNAの宮崎敏郎(29)は昨季の首位打者。対戦相手は宮崎封じに躍起となっているが、あるスコアラーはこう言って頭を抱える。

「宮崎は研究してもムダ。あんなにデータがアテにならない選手はいない」

 しかし、開幕9戦で打率・212、1本塁打、3打点と低迷。やはり攻略されているのか。その実感を本人に聞くと、首をかしげてこう言った。

「あまり感じないですね。というか、自分には関係ないかなと思うんです。僕の場合は『打てる』と思ったところに(ボールが)来たら当てにいく感覚なので。今は対戦投手より、僕が戦っているのはコレかも」

 そう言って見せたのは、左手の人さし指。右手に比べて全体的に皮がむけ、指の付け根付近にはアカギレができていた。

「社会人時代(セガサミー)から(左手の人さし指が)血行障害なんです。冷たいような感覚で他の指に比べて爪もあまり伸びないし、傷やケガも治りにくい。だから皮膚も右手と比べてボロボロ。ホラ、全然違うでしょう。アカギレは皮膚用のアロンアルファを塗って傷口を塞いでいます。ずっとだましだましやっている感じ。だから少しでも早く暖かくなってほしいですね」

 気温の上昇とともに、宮崎の調子もうなぎ上りになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド