4年前から緩みが…箱根駅伝5連覇逃した青学大“真の敗因”
5連覇を逃した青山学院大の原晋監督(51)。
往路6位の出遅れで気持ちの整理はそれなりに付いていたのだろう。「われわれは良い負け方ができたと思います。アンカーの(3年)鈴木塁人が笑顔でゴールしたことも良かった」と総合2位に終わったレースを晴れやかな表情で振り返った。
しかし、本音の部分では5連覇を逃した悔しい気持ちを抑えることができず、ひとしきり「甘えがあった。50歳を過ぎて<優しく>なってしまった。<こだわり><しつこさ>がなくなった。私自身、もっと心を鍛えないといけない。連覇を重ねるごとに<進化>を恐れてしまった。現状維持は<退化>でしかありません。常にチャレンジ精神がないと勝ち続けられません」などとコメントした後で「これ以上(話していると)グチになってしまう。もうやめましょうよ」と報道陣の質問を制する場面もあった。
昨年10月の出雲、11月の全日本を制し、史上初の2度目の大学駅伝3冠を狙った青学大の5連覇はテッパンといわれていただけに、青学大のチーム関係者も「調整は万全だった。大会直前に主力が故障することもなく、メンタル的にも充実していた。誰もが5連覇できると信じて疑わなかった」と首をかしげながらコメントしたものである。